〜今枝友加より〜
報告が遅くなりましたが、
サンボンバライブ、無事終わりました。
師走の忙しい中来て下さった皆様、誠にありがとうございました!!
結局アットホームになるどころか、真剣勝負の、だくだくの汗と涙のサンボンバライブとなりました。
いまだかつて、こんなにコンパスを大事にしたことはなかったよね、というくらいカンテよりも踊りよりもパルマを徹底して練習したライブでした。
フィエスタとは「遊び」と一言では括れない、ブレリアの真の起源。
私達だけでは到底辿りつけないようなお遊び。
数学レベルで緻密かつ制限されているからこその「自由」を、そう簡単には手に入れさせてはもらえないのでした。
しかし今回のサンボンバライブで、そのフラメンコという宇宙のビッグバンみたいなものを私もみんなも目の当たりにできたんじゃないかと思います。
かつて自分のためだけにフラメンコをしてきた人達が、みんなのために、そこで踊る人、唄う人のために必死にコンパスを回す。
その人が最高に良いパフォーマンスが出来るよう心の底から応援し、しっかりコンパスを温めてあげる。
コンパスは、愛と敬意の表れだと思います。
それでも足りず、スペインにパルメーロという職業があるぐらい、しつこいぐらいに重要視されています。
日本にもいつかは定着するはず。
もちろん自分のためにだって、踊りや歌の練習をするより、コンパスを身につけることがいちばんの近道だと確信しています。
というわけで、サンティアゴで育ったヒターノ、チャノが来日してからは、私の想像以上の喝が入ることとなりました。
みんなカンテどころではなくなりました。
ビジャンシーコも然り。
ベテランの踊り手なのに、踊りすらも一歩も前に出られなくなる人もいました。
怖くて恐ろしくて、ギリギリまで苦しんだと思います。
こんなにも嫌な思いをしてもやらないわけにはいきません。
フラメンコはコンパスだから。
最後の最後まで苦しんだその最後にまた苦しい道がぼんっと現れます。
でも、舞台はいつだって奇跡が起きます。
謙虚な想いを胸に、相手を思いやり一瞬一瞬を良いものにしていこうとする集中力やその姿は、本当にフラメンコだったし、美しさで輝いていました!
みんな凄い。
人生を積んでこその、肝の宿った精神力や潔さですね。
本当に頑張ったね。
まだまだこの道は始まったばかり。
フラメンコを続けていく以上は逃げられない道でもあるので、じっくりと焦らず続けていけたらと思います。
全てを導いてくれたチャノには感謝しかありません。舞台をあっと言う間にヘレスの中庭にしてくれました。
サンボンバを長年かけて研究、制作をしている川口まーちゃん。今年も大きなサンボンバでビジャンシーコを盛り上げてくれました。
かなちゃんも忙しい中パルマで助っ人に駆けつけてくれました。すごく支えになりました。
淳子先生もなんとカンテソロを歌ってくれました。やはり淳子の声は特別です。
そして、この日のために細かい準備と手配をしてくれた我らがさっちゃん。
受付のお手伝いをしてくれた、スタッフさん、子ども達。
素敵な舞台になるためには欠かせない、タブラオ、Garlochi 。
書ききれませんが、関わってくださった全ての方々に心から感謝です。
本当にありがとうございました。
最後に、素敵なFiesta de Zambomba にしてくれた出演者のみんな、心からお疲れ様でした!
そしてどうもありがとうございました😊
また一緒に頑張ろう!
皆さまどうか良いクリスマスをお過ごし下さいませ
!!Feliz Navidad!!